芥川賞受賞作品

羽田圭介の「スクラップ・アンド・ビルド 」を読んだ。祖父の願いをかなえてやろうとする孫。死にたいと言う祖父がかわいそうで安楽死させてやろうと、母には内緒で寝たきりにしてやろうと画策する。しかし本当は生きたいと祖父が思っていることを知り、愕然とする。家族の前では弱々しい祖父が病院では若い看護師のからだを撫でたりしているのを見て、まだ性欲があるのかと嫌悪を感じる孫。

したたかな87才の祖父に驚く。一方で孫との会話が微笑ましい。